経営判断で迷った時の基準 | マイペースのススメ

経営判断で迷った時の基準

カンブリア宮殿で株式会社エイトワン社長の
大藪崇さんという方が紹介されていた。
カンブリア宮殿で取り上げられる企業はほとんど面白いのだが、
その中でも特におもしろい回だった。


エイトワンという会社は、「日本の遺伝子を、前へ。」という
ビジョンの元、地方の伝統的な農業、産業、工芸にビジネス的な
価値を創出して、再生&活性化させていくという事業を
展開している愛媛の企業だ。


社長の大藪崇さんは、元ニートでパチンコに明け暮れ、
その後株式投資にはまり15億円を稼いて、その資金を元手に
事業開始し成功させているという奇妙な経歴の持ち主。


淡々とお話されるので、一見、冷静で感情が入っていないように
見えるが、話の内容は端的で分かりやすく、それでいてとても熱い。
むしろ人よりも熱い人なのだと思う。


その中でも一番印象に残っているのが、数ある経営判断で迷っ時の
判断基準だ。


「迷った時は、社員はどっちが喜びそうかで決める」


とのこと。
どっちにしたらいいかわからないけど、こっちを選ぶと社員が楽しい
と思うだろうな、喜ぶだろうな、じゃあこっちということだ。
通常の経営視点だと、投資対効果、利益などが判断の軸になると思うが、
そうではないようだ。


凄くシンプルで分かりやすくて、素晴らしい基準だなと思った。
きっとその判断基準で失敗したことも中にはあると思う。
けど、普通の判断基準で選択したものが失敗しないという保証もない。


きっとその方が社員の頑張りもプラスされて、元々持っていた
ポテンシャル以上の結果が出せるんだろうな。
それを打算でなく、素直な気持ちで発信できるのが凄いな。


HPを見ていると、大藪社長のメッセージが掲載されていた。
とても読みやすくて、心に響くメッセージなのでぜひ読んでみて下さい。


http://www.eightone.jp/recruit/#omoi


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幸せとは何か。
それは、自らの使命に気付くことができた人生。
私たちはそう考えています。
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確かになーって思った。
給与とか、ワークライフバランスとかそういう話じゃなくて、
自らの使命が明確になっているかどうかが、
「ここに自分の居場所がある」っていう幸せな気持ちに
直結するんだろうな。


今後の活躍も追ってみたいと思う。